2017年 東京写真記者協会賞 受賞者

◎東京写真記者協会賞(2017年グランプリ)「沖縄の視線」
東京新聞・沢田将人
 沖縄全戦没者追悼式で、献花に向かう安倍首相(手前)を見つめる沖縄県の翁長知事(中央左)と出席者ら(沖縄県糸満市平和祈念公園)(6月23日)
沖縄の視線



◎一般ニュース部門賞(国内)「踊った 踊らされた “手のひら”に」
スポーツニッポン・近藤 大暉
 東京都議選で応援演説をする安倍首相 へ近付こうとして報道陣に囲まれる「森友学園」の籠池元理事長。手のひらには「民主政治をどう思っている」「百万円かえしたい」「これが美しい国か!」と書かれていた(東京・秋葉原)(7月1日)
「踊った?踊らされた?“手のひら”に」

◎一般ニュース部門賞(海外)「人間の盾、IS支配からの解放」
朝日新聞・杉本康弘
 ISが爆破したヌーリ・モスクの敷地には、「人間の盾」にされた住民が次々避難してきた。戦闘が続く旧市街のIS支配地域では断続的に「ドーーン」という爆発音が響き、黒煙が上がった(イラク・モスル) (7月2日)
「人間の盾、IS支配からの解放」


◎企画部門(国内)「塀の中の中学校」(5枚組) 」(5枚組)
毎日新聞・小川昌宏
松本少年刑務所にある全国唯一の刑務所内中学校、松本市立旭町中学校桐分校。高い塀に囲まれた教室で、丸刈りの受刑者が学生服に身を包み、日々授業に臨む姿を卒業まで追った(長野県松本市)

卒業式前日の最後の授業では、一人一人が作文を読み上げた。ある分校生は親への思いを語ると、声を震わせノートで顔を覆った。 (3月8日)

「塀の中の中学校」(5枚組) 」



◎企画部門賞(海外)「ロヒンギャ難民」(5枚組)
朝日新聞・杉本康弘
 配給の引換券を手に、食料や水が用意されたトラックの荷台に殺到する難民たち

「ロヒンギャ難民」




◎スポーツ部門賞(国内)「アウト、取りたい!」
埼玉新聞・福馬 真吾
 夏の高校野球埼玉県大会で、補給した打球がグラブの溝に挟まり抜けなくなると、投手は苦肉の策でグラブごと1塁へ投げた(県営大宮球場)(7月18日)

「アウト、取りたい!」



◎スポーツ部門賞(海外)「倒れたままのボルト」
共同通信・稲熊 成之
 世界陸上男子400メートルリレー決勝 脚を痛め立ち上がれず、ゴールを見つめるジャマイカのアンカー、ウサイン・ボルト。現役最後のレースだった(イギリス・ロンドン競技場)(8月13日)
「倒れたままのボルト」



◎文化芸能部門賞「豚キムチうどん様 ご到着!」
スポーツニッポン・小海途 良幹
将棋の藤井四段が29連勝をかけた対局の最中、待ち構える報道陣がカメラを向けたのは昼食の出前を届ける千駄ヶ谷・みろく庵の主人。 今日のランチは何!?中身は「豚キムチうどん」でした。 (6月26日)
「豚キムチうどん様 ご到着!」



【奨励賞】

○奨励賞一般ニュース部門(国内)「『お次はどちらへ』―日米ゴルフ外交―」
毎日新聞・西本勝
 初来日したトランプ米大統領(前列左)をゴルフカートに乗せ、自らハンドルを握る安倍晋三首相(同右) (埼玉県川越市)(11月5日)
『お次はどちらへ』―日米ゴルフ外交―
○奨励賞一般ニュース部門(海外)「右傾化に反旗」
日本経済新聞・浅原敬一郎
 フランス大統領選で極右ルペン氏を破った中道マクロン氏の祝勝集会で、まるでドラクロワの絵画「民衆を導く自由の女神」のように三色旗を振る女性。「自由、平等、友愛」を連呼していた。世界で広がりつつあった大衆迎合主義や移民排斥の波を、フランスの民意が防波堤となって食い止めた(パリ・ルーブル)(5月7日)

右傾化に反旗

○奨励賞企画部門(国内)「JR30年 列車の四季」(5枚組) 
産経新聞  大西史朗 大西正純 古厩正樹 三尾郁恵 宮崎瑞穂
 JRが発足して今年4月で30年。四季とともに移ろう日本の鉄道風景を追った。 JR釧網線の列車は、タンチョウがホームから線路に降りると静かに止まり、通り過ぎるのを待った(2016年12月) 

「JR30年 列車の四季」(5枚組)

○奨励賞企画部門(海外)「制裁に揺れる中朝国境の町 緊迫の中で見た現実」(5枚組)
日本経済新聞・小高 顕
 国境を隔てる川でボートから見かけた北朝鮮兵士と少女。カメラを向けると大声を上げてこちらを指さした(10月28日、中国・遼寧省丹東)
「制裁に揺れる中朝国境の町 緊迫の中で見た現実」(5枚組)

○奨励賞スポーツ部門(国内)「座布団も3回転半。真央ビックリ!」
報知新聞・酒井悠一
 大相撲名古屋場所11日目。結びの一番で横綱・白鵬(左)が敗れ、乱れ飛ぶ座布団が観戦した浅田真央さんの頭に直撃する(愛知県体育館)(7月19日)
座布団も3回転半。真央ビックリ!
○奨励賞スポーツ部門(海外)「400リレー、歓喜と衝撃と」
産経新聞・川口良介
 ロンドン世界陸上・男子400mリレー決勝で日本は3位でゴールし、喜び合うアンカー藤光謙司(左端)と二走・飯塚翔太(中央)に、三走の桐生祥秀(手前)が駆け寄る。後方はまさかのレース中故障で呆然と座り込む、ジャマイカのウサイン・ボルト (イギリス・ロンドン競技場)(8月12日)
400リレー、歓喜と衝撃と
○奨励賞文化芸能部門「ストライク?ちがうだろ〜」
報知新聞・川口 浩
 往年の名選手が参加したドリームマッチで打者の元中日・和田(中央)が球審の判定に抗議。帽子をとって本塁付近に集まった両軍、審判5人が小競り合いになり、スタンドの観客を大いに沸かせた(東京ドーム)
ストライク?ちがうだろ〜

◎特別賞「ボルトも驚がく 日本リレー史上初の銀」)=日本新聞協会賞
受賞作  毎日新聞・梅村直承
「ボルトも驚がく 日本リレー史上初の銀」
リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレー決勝で、アンカーのケンブリッジ飛鳥(左)とウサイン・ボルトが競り合う中、ボルトがケンブリッジを見やる一瞬をとらえた




他年度分

  • 2008年協会賞
  • 2009年協会賞
  • 2010年協会賞
  • 2011年協会賞
  • 2012年協会賞
  • 2013年協会賞
  • 2014年協会賞
  • 2015年協会賞
  • 2016年協会賞


  • 以上