◎東京写真記者協会賞(2015年グランプリ)「安保法案にNO!」
東京新聞・河口 貞史
安保関連法案に反対し、国会議事堂正門前の道路を埋め尽くし廃案を訴える大勢の人たち
◎一般ニュース部門賞(国内)「濁流からの生還」
読売新聞・林 陽一
台風18号から変わった低気圧の影響で、栃木県や福島県では50年に1度の規模の記録的な豪雨となった。茨城県常総市の鬼怒川では堤防が決壊。自宅にあっという間に濁流が押し寄せた坂井正雄さん(左)は、近くの電柱につかまり必死にこらえた。また、長男(右)は自動車の屋根に乗ったまま流された。この後2人とも自衛隊のヘリに救助され、九死に一生を得た。
◎一般ニュース部門賞(海外)「天津で倉庫大爆発」
読売新聞・田村 充
中国・天津市浜海新区の工業地帯で化学物質を保管する倉庫で火災が起き、その後、巨大な爆発が発生した。倉庫があった現場には、直径約100メートルの巨大な穴が空き、周辺には黒こげになった大量の車両が並んだ。死者、行方不明者は165人以上に。
◎企画部門賞(海外)「海を越え、さまよう難民(5枚組の1枚)」
読売新聞 片岡航希
シリアの内戦やイスラム過激派組織「イスラム国」の台頭により、迫害から逃れようとシリアやイラク、アフガニスタンなどからの難民や移民が欧州に押し寄せている。彼らは、ギリシャ、東欧を経由して希望の国ドイツを目指す。10月までにその数は50万人を突破した。「母国を愛している。でもこうするしかなかった」。彼らは口をそろえてこう言う。
苦難の道のりを追った。
トルコ(後方)から家族6人でゴムボートに乗りレスボス島に上陸し安堵の表情を見せた、イラク人数学教師ラグダ・アルハシムさん(48)。海岸に居合わせたオランダ人観光客がふらつく足を素早く支えた。 |
◎企画部門(国内)「70年後の夏(5枚組の1枚)」
東京新聞・梅津忠之、木口慎子、由木直子、潟沼義樹
老若男女でにぎわう靖国神社の「みたままつり」。ちょうちんの光あふれる参道では記念撮影する若者が多い =7月13日(東京都千代田区)
◎スポーツ部門賞(国内)「185キロ差を制す」
スポーツニッポン・村上 大輔
大相撲秋場所7日目 185キロ差対決で275キロの大露羅(奥)を90キロの瞬迅が押し出しで破る
◎スポーツ部門賞(海外)「武藤の頭をキャッチするイランGK 同点ゴール」
報知新聞・竜田 卓
イランとの親善試合で武藤がヘディングでゴールを決めるが、GKはボールではなく武藤の頭をキャッチ
◎文化芸能部門賞「マエストロ、節目の年に挑む」
朝日新聞・郭 允
「セイジ・オザワ松本フェスティバル」に改称される音楽祭の準備を推し進める小澤征爾さん
【奨励賞】
○奨励賞一般ニュース部門(国内)「鬼怒川決壊 懸命の救出」
産経新聞・大山 文兄
記録的豪雨で増水した鬼怒川の堤防が決壊し、屋根の上で犬を抱きながら救助を待つ住民。自衛隊ヘリなどが取り残された住民の救助に当たった。
○奨励賞一般ニュース部門(海外)「パリで同時テロ(4枚組の1枚)」
産経新聞・大西 正純
フランスのパリ中心部の劇場やレストランなどで、銃乱射や爆発などが相次ぎ、仏大統領は非常事態を宣言した。
同時多発テロの現場となったレストランでは、窓ガラスの弾痕に花が手向けられた |
ゲイカップルの吉田昌史さん(37)=写真右=と南和行さん(38)。2人とも弁護士で仕事でもパートナー。すべての個人が尊重される社会を願う。交際して15年、挙式から4年。長続きの秘訣(ひけつ)は「自分の思う通りにさせようとしないこと」(吉田さん)。「お互いの得意分野で役割分担ができていること」(南さん)=6月24日、大阪市北区 |
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